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日々は過ぎる。 されどわが胸に残る風。
  2025/01/23 [13:58] (Thu)
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  2009/01/25 [21:50] (Sun)


絶賛いろいろ捏造中です。

重いものを書くのが楽しゅうて仕方がない。
というか、精神状態大丈夫か、自分?

自分の中のむしゃくしゃしたものを
こうやって吐き出しているのだろうか?




捏造銀魂で『あいつ、こいつ、そいつ』。
一部死にネタです。


お嫌いな方はスルーで。






「鬼兵隊の幹部達だってよ」
「幕府もむごいことするなぁ」

ひそひそと、小声で交わされる言葉。
群集の戯言など、聞こえても咎められないというのに。

「しかしまあ、災難だよな」
「幕府のために働いたのに、幕府に殺されちまうとはな」
「鬼兵隊の総督はまだ捕まってないという話だそうだ」
「白夜叉と名高かった側近もな」
「白夜叉って、攘夷派の軍神のことじゃねーのか?」
「へ?俺はそういう風に聞いたけどな」
「その義勇軍の軍神も行方不明らしいぜ?」
「最後は激戦だったそうだからなぁ・・・」

戯言がかさなり、ざわざわと、意味を成さない言葉になる。
そんな群衆に紛れて、そいつは物言わぬ首たちを見つめていた。

皆知っている顔ばかりだった。

『護れ』といったのは自分だ。
あの乱戦の中で生き残ったものはいたのだろうか?
摑んだ筈のものは、護ると抱えたものは、あざ笑うかのように指の間をすり抜けていく。

全ての命は負いきれない事はわかっていた筈だ。
自分の命だけで、人は手一杯だというのに。


後悔の海へと、沈みかける。


そいつを引き戻したのは、一つの声だった。
そいつは緩慢に声のほうへと振り返る。

群衆の中の一人の老人。
溶接などで使う遮光ゴーグルに隠されて表情は見えないが
その顔はどことなく、記憶をおぼろげながら重ねさせるものがあった。

老人が再び、呟く。

「・・・・・・  」

それは、一つの名。
その名に、面影が、重なる。

そいつは目を見開いた。
その老人が呟いた名は、よく知ったものだったから。

やがて老人の姿は群衆に紛れ見えなくなった。
そいつもまた、人の波に押されて輪の外へとはじかれた。

そのまま人の流れに乗り、歩き出す。
いつまでも、ここに居る訳にはいかない。

残党狩りはまだ続いている。
見張りの役人達が自分の顔を知っているかもしれない。
いくら同胞とはいえ、首だけであそこに仲間入りするわけにはいかない。

若干、歩く速度が早くなる。

それだけじゃない。
逃げたいのだ、あの場所から。

脳裏に焼きついた、あの老人の姿。
自分が行ったことに対しての結果。

全てを振り払うように、頭を振る。

あんな光景をもう何度も見てきたはずなのに。
自分で手を下した事だって、あったはずなのに。

あの時は、まだ続けられた。
だが今は、終わってしまったのだ。

彼らと共に、もう走ることは出来ないのだ。

 

さらし首にされた後は、役人によって無縁仏として葬られる。
いや、もしかしたら埋葬すらさせてもらえないかもしれない。
全ては天人の意向次第だ。

・・・ただ確実に言える事はひとつ。
誰であろうが、もう二度と、彼らに手は届かない。


唇を、かみ締めた。






時間軸的には、戦争直後。
老人については、その容姿でわかると思う。

どんだけ書いていても、話が繋がらない。
あとどれだけ書いたら本編まで持っていけるのか。
万事屋結成と、堀に沈めかけられた話をとりあえず練らんと。

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