ぼーかろいど、なるものが気になる今日この頃です。
上手く歌わせてる人はすごいなぁ、あれ。
そんな日の銀魂で夢見てる小説『あいつ、そいつ、こいつ』
今日も戦闘シーンです。
なんだかこのごろ戦闘シーンばっか上げてますね。
でも他の場面だと、人数が多いので互いに名前呼んじゃってるんですよね。
名前を出したらNGじゃないですか。
『あいつ、そいつ、こいつ』のルール違反になってしまう。
それから自分勝手ルールですが、容姿も出したらNG。
誰だかすぐにわかってしまうので。
桂なんて、「黒髪が靡く」的なフレーズでわかってしまう。
本編主人公なんて、特に。
だから上げるんなら、モブ対誰か、がいちばんやりやすいです。
ぐっと少し身を屈めると、地面をけり、懐に飛び込む。
髪を逆立てた男の顔が近くなる。
驚いたような顔をしかけていた。
無防備な腹に容赦なく肘鉄を叩き込む。
くぐもった声がして、男は崩れ落ちた。
残り4人。
横薙ぎに振られた一撃。
それを屈んで避けると、ばねを使って伸び上がる。
突き出され掌底は男のあごに見事に入った。
少し体を痙攣させて、男は仰向けに倒れる。
残り3人。
少し軸をずらして振り下ろされた一撃をよける。
そしてそのまま体ごと回転し、勢いをつけて左足を蹴り上げる。
そいつの左足はきれいに男の延髄に入った。
そのまま禿頭の男は吹っ飛ぶ。
残り2人。
迫る気配にそいつは身を翻し駆け出す。
路地はそんなに広くはない。
壁が目前に迫る。
笑った気配がした。
しかしそれはすぐに驚愕に変わる。
そいつは勢いのまま、壁を蹴り、跳んだ。
男達のはるか頭上高くに。
視線をおろせば、こちらを呆然と見上げる男。
体が自由落下を始める。
距離がゼロになった。
そいつは男の顔を踏み台にして、地に戻る。
どうっ、と倒れる音がした。
残り1人。
最後の1人は、油断なく構えていた。
そいつは少し舌打ちする。
仕方ないというように男達が落とした刀の一本を拾う。
男にはその態度がお気に召さなかったらしい。
一気に殺気が膨れ上がる。
そいつは目を細めてそれを受け流す。
唇が弧を描く。
それを合図に男が斬りかかってきた。
ゆらりゆらりと一歩ずつ下がり、そいつはそれをかわしていく。
手に持った刀は、使わずに。
男が横薙ぎに刀を振りぬく。
そいつは後ろに下がった。
刃が胸元を掠めていく。
背に壁の感触。
そしてそのまま男は回転し、一歩踏み出す。
後ろは壁。
逃げ場はない。
男は勝利を確信し、遠心力の乗った一撃を繰り出した。
ぶつかる音。
その手に、刀はなかった。
男の腕はありえない方向へと曲がっていた。
絶叫を上げて男は地面に転がる。
遅れて男が持っていた刀が、がしゃんと地に落ちた。
それを見届けると、そいつは持っていた刀を放り投げた。
あの瞬間、そいつは掬い上げるように男の腕へと剣戟を加えていた。
勿論、峰打ちだ。
でなければ、男の腕は飛んでいただろう。
男の腕は折れただけで済んだ。
そいつは転がった男達を見ながら思案する。
どうやって情報を聞き出そうかと。
真っ先に浮かんだ方法はそいつ自身はあまり好きではなかった。
出来るならば、穏便には済ませたかったが仕方がないし
好きではないが、こうするより他がない。
ため息をこっそりとつき、男に歩み寄る。
そして痛みに震えている男の胸倉を掴み、引き寄せる。
いささか乱暴に扱ったからか、男は悲鳴を上げた。
時期的には銀時記憶喪失事件のころ。
記憶喪失事件の裏側にあった陰謀と空白の2週間です。