2009/04/10 [22:35] (Fri)
今日は、仕事が終わってから絵を見に行ってきました。
名前は忘れたけれど、すごかった。
あのかきたてられるものは何だったんだろう。
日記のねたがあまりないので
さっき思いついた銀魂で夢見てる小説「あいつ、そいつ、こいつ」いきます。
何か暗くなってるのであんまりすきじゃないけど・・・・・。
「何でかねぇ・・・・・」
こんな膝枕をしてやったのも久しぶりだと、唐突に思う。
こちらも瓦の上に座っているので足が痛いのだが
倒れ伏したこいつをそのまま寝かせるわけにもいかなかった。
一部が赤色に染まった髪。
ちょうど赤くなった所を一房持ち上げていじくれば、乾いた赤い粉がぱらぱらと落ちていく。
洗ってやりたい衝動に駆られたが、そうにもいかない。
そのまま撫でるように髪を梳いていくと、後頭部あたりの地肌がでこぼこしていた。
酷い瘤になっているようだ。
もとからの髪型に隠されて傍目には見えないが。
「何で、飲み込む、かなぁ・・・・・」
自分と同じ色の髪をそっと梳きながら、そいつは一人ごちる。
こいつはまた飲み込んだ。
目の前にこいつは居たのに、飲み込ませてしまった。
こいつは背負っているといつも言われる。
だがそれは違う。
こいつは飲み込んで吐き出さないのだ。
何もかもを飲み込んで、護り通そうとする。
背負うのならば、まだ支えることは出来る。
崩れた場所に手を差し伸べることも出来る。
だが飲み込んでしまったら?
こいつ自身が倒れるまで、何が苦しいのか解らない。
中身を開くまで、何が悪いのか解らない。
手を差し伸べることも出来ない。
そうやってこいつは前にも倒れたのに。
「懲りないねぇ・・・・」
そいつは四角に区切られた空を仰ぐ。
鉛色に四角く切り取られた空は、それでも青い。
日の光は、地下までも降り注ぐ。
常夜の街は姿を消した。
姿を消した常夜の街は、男が飲み込んだ。
もう二度と、戻らないようにと、こいつが飲み込んだ。
「腹、壊さなきゃ、いいけど」
日の光が浮き彫りにした明暗に目を細め
そいつは言葉を風に流した。
お日様が心の冷たく凍えたものを溶かしてくれるんなら
なんでこいつが飲み込んだ冷たく凍えたものを溶かしてくれないのかい?
こいつの飲み込んだ光は、こんなにも冷たく凍えているのに。
彼は飲み込んだ。
そして、彼女も背負うものがある。
知っていたのに誤魔化していた。
隣に居るのに、手を繋げないことを。
名前は忘れたけれど、すごかった。
あのかきたてられるものは何だったんだろう。
日記のねたがあまりないので
さっき思いついた銀魂で夢見てる小説「あいつ、そいつ、こいつ」いきます。
何か暗くなってるのであんまりすきじゃないけど・・・・・。
「何でかねぇ・・・・・」
こんな膝枕をしてやったのも久しぶりだと、唐突に思う。
こちらも瓦の上に座っているので足が痛いのだが
倒れ伏したこいつをそのまま寝かせるわけにもいかなかった。
一部が赤色に染まった髪。
ちょうど赤くなった所を一房持ち上げていじくれば、乾いた赤い粉がぱらぱらと落ちていく。
洗ってやりたい衝動に駆られたが、そうにもいかない。
そのまま撫でるように髪を梳いていくと、後頭部あたりの地肌がでこぼこしていた。
酷い瘤になっているようだ。
もとからの髪型に隠されて傍目には見えないが。
「何で、飲み込む、かなぁ・・・・・」
自分と同じ色の髪をそっと梳きながら、そいつは一人ごちる。
こいつはまた飲み込んだ。
目の前にこいつは居たのに、飲み込ませてしまった。
こいつは背負っているといつも言われる。
だがそれは違う。
こいつは飲み込んで吐き出さないのだ。
何もかもを飲み込んで、護り通そうとする。
背負うのならば、まだ支えることは出来る。
崩れた場所に手を差し伸べることも出来る。
だが飲み込んでしまったら?
こいつ自身が倒れるまで、何が苦しいのか解らない。
中身を開くまで、何が悪いのか解らない。
手を差し伸べることも出来ない。
そうやってこいつは前にも倒れたのに。
「懲りないねぇ・・・・」
そいつは四角に区切られた空を仰ぐ。
鉛色に四角く切り取られた空は、それでも青い。
日の光は、地下までも降り注ぐ。
常夜の街は姿を消した。
姿を消した常夜の街は、男が飲み込んだ。
もう二度と、戻らないようにと、こいつが飲み込んだ。
「腹、壊さなきゃ、いいけど」
日の光が浮き彫りにした明暗に目を細め
そいつは言葉を風に流した。
お日様が心の冷たく凍えたものを溶かしてくれるんなら
なんでこいつが飲み込んだ冷たく凍えたものを溶かしてくれないのかい?
こいつの飲み込んだ光は、こんなにも冷たく凍えているのに。
彼は飲み込んだ。
そして、彼女も背負うものがある。
知っていたのに誤魔化していた。
隣に居るのに、手を繋げないことを。
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