うつせみをまもるために

され竜の新刊が出てたので買ってきました。

今回も短編集です。
でも相変わらず分厚いなぁ。
角川時代の話もあったけど、だいぶ変わってたなぁ。
ギギナが＜這いずり姫＞の命名者になってる。
でも迷宮が迷宮たる理由がわかった。
ガユス君、こっちもユラヴィカやクエロの名前を
そんなところで見るとは思わなかった。

面白かったです。
でも程よく毒されます。
ガユス君の思考は解りやすいです。
これが今の一般人の思考だと思ってるんだが
それを言うと周りから否定される。

自覚するか、自覚しないかの違いなんだけど。

社会の毒を目の前に突きつけられて
それを受け取って笑って飲み干すか
それとも見なかった振りをして拒絶するか

それとも、その事実すら認識できないか

とりあえず、今日の裁判員制度のニュースと
新作の短編の皮肉り具合を頭の中で感想とごちゃ混ぜにし
ああ、私は名簿からはずされてるか関係ないやとほのぼのと安息を得る。
元関係者は外されるんだよね、アレ。
何年後かには、候補に挙がるかもしれないけど。
とりあえず、今は関係ないので
安全圏から色々と、あざ笑ってやろう。

見ず知らずの人の人生を背負う重みを知るがいいさ。



ガユス君の次はギギナ君の思考形態について考えたい。
想像上の人間を観察するのは、実に楽しい。