2011/06/14 [21:48] (Tue)
文章スチャラカ書き。
全然つながってないので、あんまり気にしないで。
この20年でずいぶんと発達した情報網は
まるで映画のように戦争の終わりを伝えた。
江戸になだれ込んだ敗残兵達。
先を競い合って殺到するカメラ。
それを押しのけることに必死な役人。
無言でテレビの電源を落とす。
ただただ、やるせなかったのだ。
同じ戦争で死んだ連れ合い。
その連れ合いを抱えて帰ってきた幼馴染。
それを最後に、もう口をきいてもいない。
たかだか2、3週間で、すっかりと下火になった話題。
時折、幕府の対策を伝えはするものの
そんなもの、誰も気にも留めていない。
ふと目にとまった。
そこにあったのは、連れ合いの形見。
手入れなどすっかりと忘れていた。
軽く埃を払ってやる。
すっかりと、足が遠のいていた。
「しばらくぶりに、行くとするかぃ」
雪が降り出していたが、気にはならなかった。
途中で饅頭と花を買い求める。
忙しなく走る、役人たちとすれ違う。
ああ、また敗残兵でも見つけたのか。
誰かがいた。
その姿は、帰ってきた時の幼馴染を彷彿とさせた。
「おーい、ババア」
そいつは背を向けたまま言った。
「その饅頭、食べていい?」
全然つながってないので、あんまり気にしないで。
この20年でずいぶんと発達した情報網は
まるで映画のように戦争の終わりを伝えた。
江戸になだれ込んだ敗残兵達。
先を競い合って殺到するカメラ。
それを押しのけることに必死な役人。
無言でテレビの電源を落とす。
ただただ、やるせなかったのだ。
同じ戦争で死んだ連れ合い。
その連れ合いを抱えて帰ってきた幼馴染。
それを最後に、もう口をきいてもいない。
たかだか2、3週間で、すっかりと下火になった話題。
時折、幕府の対策を伝えはするものの
そんなもの、誰も気にも留めていない。
ふと目にとまった。
そこにあったのは、連れ合いの形見。
手入れなどすっかりと忘れていた。
軽く埃を払ってやる。
すっかりと、足が遠のいていた。
「しばらくぶりに、行くとするかぃ」
雪が降り出していたが、気にはならなかった。
途中で饅頭と花を買い求める。
忙しなく走る、役人たちとすれ違う。
ああ、また敗残兵でも見つけたのか。
誰かがいた。
その姿は、帰ってきた時の幼馴染を彷彿とさせた。
「おーい、ババア」
そいつは背を向けたまま言った。
「その饅頭、食べていい?」
PR