忍者ブログ
日々は過ぎる。 されどわが胸に残る風。
  2025/02/02 [14:10] (Sun)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。




  2008/12/12 [21:23] (Fri)

夢見てる小説一部抜粋してみました。





それがせっかく覚えた名前で呼んでくれていたのに、気づけば不名誉なあだ名で呼ばれていた。
しかも、微妙に違うイントネーションで。

「それにしても何をどう覚えたのか・・・」

腕を組み小太郎は呻る。
晋助はみかんを手に取り、呟いた。

「・・・愛情表現」
「なに・・・?」

呟かれた言葉に、小太郎は眉をひそめた。
みかんを弄びながら、晋助は言葉を続ける。

「あだ名はその人に対する愛情表現とか久坂が教えてたぞ、あいつに」
「・・・・・・・」

それだけ言うと、晋助はみかんを剥き始めた。
小太郎は眩暈がしたような気がした。
あながちそれは間違ってはいないが、何かが抜けている。



○銀魂過去捏造松下村塾編。場面は冬。こたつで差し向かいの子桂と子高。





二人のやり取りを見ながら、登勢は紫煙を吐き出した。

「・・・猫だとは思ってたんだけどね」
 
拾った時は、ただの捨て猫だと思っていた。
だがその認識は、時が経つにつれて間違いだと気づいた。

「気まぐれな、ケダモノか・・・」

立派な牙を持ちながら埋もれていく事を望んだ。
今は、大切なものを抱え込み、幸せそうに眠っている。

「あんたらが、眠っていられることを・・・」

そこまで呟いて、登勢は頭を振る。

「いやだね、私も耄碌しちまってるね」

昇り行く陽の光に、彼女は目を細めた。


○銀魂本編。たぶん、キャサリン登場回の最後。





「剣なら・・・まだあるぜ」

機を逃してはならない。
ありったけの力を込めて、紅桜の刀身を掴む。
手のひらに刃が食い込むが、痛みは感じない。

「とっておきのがもう一本っ!」

銀時は、上を見上げる。
似蔵は銀時の意図に気づくが遅い。

(抜けない・・・!?)
「うわぁぁぁぁぁああ!!!」

刃は惑うことなく振り下ろされる。

ばしゃん!!

荒い息と、着水の音。
空に舞った腕は、紅桜の片鱗を残さず、ただ転がった。

「酷いことをするねぇ、僕」

腕を落とされたことなど、気にも留めず、似蔵は哂う。
ぐっと、腹に力を入れ、新八は力の限り似蔵をにらみつけた。

「これ以上来てみろ!次は左腕を貰う!!」


○銀魂本編、紅桜編序盤。やれば出来る子、新八君。



・・・こんなカンジで。
あれ?夢見てる小説の主人公がいないよ?

PR



[89] [88] [87] [86] [85] [84] [83] [82] [81] [80] [79
«  Back :   HOME   : Next  »
カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
プロフィール
HN:
佳凪
HP:
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
忍者ブログ [PR]