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日々は過ぎる。 されどわが胸に残る風。
  2024/05/21 [13:30] (Tue)
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  2012/10/10 [00:00] (Wed)

まーいとーしこーうれーい

祝ってない話。




散々散らかした部屋を
文句を言いながら新八が片付けると思いきや

「じゃあ僕たち、コピーして貰ってくるんで」

出来あがったチラシを片手に
神楽と定春を連れて行ってしまった。

外に出るのは億劫だったから
ラッキーかと思いきや
現実はそうではない。

出掛け際に、あいつ等は俺に掃除を厳命してきた。

この間の将軍暗殺未遂事件以来
ますます俺の肩身は狭くなっている。

ちくしょう。
あれは全くもって、俺のせいではないというのに。

掃除など、もとよりやる気も起きない。
だがゴロゴロしようにも
この散乱した紙類をどかさなければ
寝る場所を確保できようにもない。

足の踏み場もないほどに
散らばった色とりどりの紙。

とりあえず、かき集め机の上に乗せておく。

うずたかく積まれていく、写真の山。

それにしても、と思う。
プロトタイプ万事屋の話をでっち上げた時には
ここまでの量はなかったと思う。
せいぜい、封筒に入る量だったと思ったが。

いつの間に増えたのか。
というか、いつの間に撮ったのか。

自分自身でも、時折カメラを手にすることはある。
まぁそれは、依頼の達成の証拠に使うためであって。
フィルムが余れば、適当に周りをとることもあったが。

それでもここまでの量を撮った記憶はない。
記憶はないのだが・・・

写真を手に取り、眺めてみる。
相変わらず、変な写真が多い。


ふと片隅に映る日付に目がとまる。
年を見て、思わず唸った。

どうりで、だ。

目に映る日付は、もう数年も前のものだ。
そりゃあ、これだけ経てば、増えるのも当然だ。


もうこんなにも、年月が、過ぎ去ったのか。
そんなにも長い時間。
自分は誰かと一緒にいたのか。




どうりで子供が生意気になるわけだな。




写真を再び、山の上に戻す。

写真の山をぼんやりと眺めながら
畳に寝そべる。


もうちょっと整理してもいいかもしれない。
せめて、年月日順に。
アルバムなんて高尚なものは作らない。

年ごとに、封筒にまとめておくのだ。





そうすればあいつ等が居た年月が一目でわかる。





これだけの間、一緒にいた。

もうじきに、あの人と共にいた、年月を超える。

それがとても。







嬉しいとは死んでも言ってやらない。












天の邪鬼は肝心な言葉を言わない。


というわけで、おめでとう銀時。
祝ってない話でした。


まぁこの後は
たまにたたき起こされて
ちょっとボロッちくなりながら
恒道館道場に連行されて
祝われてください。


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